2013年6月21日金曜日

「売買ルールをつくる」

みなさんは、ご自身の売買ルールを守れていますか? 人はある程度トレードを行い、慣れてくると、 「ここまで下がればさすがに買いだろう」 「これ以上は下がらないだろう」 などと自分なりの相場観を持つようになります。 しかし、この「値ごろ感」というのは非常に危険なもので、 根拠のない自信や感覚ほどあてにならないものはありません。 また、人はポジションをもつことで、 自分に有利なように相場を見てしまう、という悲しい性をもっています。 このような思考の時に、思惑と逆方向へいった場合、 なかなか損切りができないものです。 損切りを含め適切な判断を行うには、自らで売買ルールを作り、 なるべく感情をいれずに、 ルールに基づいて淡々と取引をおこなうことが有効です。 また、安定して利益をあげているトレーダーのほとんどは やはり、自身のルールをもち、しっかり守ることが大切です。 初めて売買ルールをつくる場合も、難しく考えることはありません。 エントリーポイント、損切り幅、 利食い幅の3つの条件を決めるだけでいいのです。 取引回数が増えていけば、損切りも躊躇なくできるようになり、 エントリーのバリエーションが増えていきますので、 損切り幅やエントリーポイントを微調整していくことで、 独自の売買ルールが完成していきます。 そして、売買ルールの作成において一番大事なのは、 いかなるときもその売買ルール通りに取引することです。 利益を上げているトレーダーの取引スタイルはさまざまですが、 「決めたルールを厳守し、決してぶれずに取引を続けていく精神力を持っている」 ということは共通していえると思います。 順調に利益を上げていても、 たった一度だけルールを守らず、ポジションに依存したがために、 退場を余儀なくされたトレーダーも数多く存在します。 FXでは、相場を予測する能力が大事だと思われがちですが、 売買ルールを作り、リスクのバランスを管理することがより重要なのです。 すべてのトレードがプラスという人はまず存在しません。 必勝法も存在しません。 勝てるトレーダーになるためには、 リスク管理された売買ルールがあるかないか、 そしてそのルールを厳守する信念をもち続けられるかが重要なのです。 売買ルールを作ることは勝利への第一歩です。 まだルールがあやふやな方も、 これを機会にしっかりしたルールを作成してみてはいかがでしょうか。

「負けない為の心構え」

FXは、欲望と恐怖が支配する世界です。 欲望と恐怖に打ち勝つことができなければ、相場で生き残ることは難しいでしょう。 前回に引き続き、 今回もFXで必要となる強いメンタルについてお話ししていきますね。 「負けてもいいと思えるようになって初めて勝てるようになった」 という方がいます。 みなさんは「そんなハズはない!」と思いますか? 感情が入ってしまうと、正しいトレードができなくなります。 もともと人の心は、相場で負けるようになっています。 利食いでも、損切りでも淡々と実行することが大切なのです。 FXはよくゼロサムゲーム(参加者の得点と失点の総和がゼロになるゲーム)と 言われますので、何も考えずに適当に売買すれば 最終的にはコストの分だけ負けることになります。 FXのコストは非常に安くなっていますので、 コスト分だけの負けなら、大きな損にはなりません。 しかし、実際には多くの人がコスト分以上に負けているという現実があります。 それには、人間の心理が原因となるものと、 相場が原因となるものの2種類があります。 心理が原因となるものについては、 当たり前のことですが人は利益を好み、損失を嫌いますよね。 多くの人はすべてのトレードで勝とうとしてしまいます。 そのため、利食いが早くなり、損切りが遅くなってしまいます。 また、決済するまでは損ではないと思っている人が多いことも 損切りが遅くなる要因です。 含み損が膨らむと、 「もう少し待てば、損が減るのでは」と期待して 自分に都合のいいニュースばかりを探すようになります。 相場には、上がる材料も下がる材料も常にあるのです。 ですから「相場は負けている人が動かす」というように、 含み損を抱えたまま我慢していると、 たいていの場合、相場は損が膨らむ方向に動きます。 含み損も損失には変わりありませんので、 間違ったと思ったら我慢せずに早めに損切りするべきです。 損切りは、心理的な痛みを伴いますが損切りになれることが必要です。 ですから、トレードでは必ずロスカットを置くようにしましょう。 価格がロスカットレベルに近づくと、 ロスカットレベルを遠くに動かす人がいますが、 それをすると損失がさらにふくらみます。 再度、おなじ方向にポジションをもつとしても、 一度決済を行い冷静になってから、 再度エントリーしなおした方がいいでしょう。 逆に、含み益がある状態からだんだんと利益が減っていくのをみると 早く決済して利益を確保したくなりませんか? この利食いをしたいという欲望にも打ち勝つ必要がありそうですね。 「もうはまだなり、まだはもうなり」という相場格言は、 この心理を明白に表しています。 また、値頃買いや値頃売りという言葉があるとおり、 人には安く買った方が得。高く売った方が得。 という心理がありますが、 これもトレンドにさからった考え方です。 このような人間の心理と相場の法則を理解したうえで、 売買ルールを決めて、強いメンタルをもって 淡々とトレードを行うように心がけていきましょうね。

2013年6月17日月曜日

サキのFxマインド - 時間で通貨ペアを使い分けよう -



「時間で通貨ペアを使い分ける」

FXは24時間トレード出来るのがひとつの大きな特徴と言えますが、
各国の市場の開く時間帯がちがうため、
活発に動く時間帯が通貨ペアによってことなります。

そこで、主要通貨ペアの値動きが活発になる時間帯をご紹介しますので
トレードの際の参考にしてくださいね。
すべて日本時間です。
またサマータイムが導入されている時期は、一時間早まるので注意してください。

『ユーロドル』
通常:PM4時~
発表がある日:PM11時30分~

まずはゴルスパ推奨の通貨ペアから。
欧州時間のスタートとともに活性化してきます。
そして、米国時間も始まると、さらに値動きが活発になります。
両国のニュースにも注目していきましょう。

『ポンド円』
通常:PM4時~
発表がある日:PM9時~

値動きが活発になる時間帯は、ユーロとほぼ同じです。
ただし、政策金利発表は月上旬の午後9時頃など、
重要指標についてはユーロと異なります。

『ドル円』
通常:PM11時30分~
発表がある日:PM10時30分~

米国市場は日本時間の午後11時30分にオープンし、
この前後から取引は活発になります。

『ユーロ円』
通常:PM4時~
発表がある日:PM10時~

欧州タイムは日本時間の午後4時からですが、
この時間帯から重要指標が続々と発表されます。
ユーロの政策金利は、月1回、午後9時45分頃発表となります。

『豪ドル円』
通常:AM4時~
発表がある日:PM1時30分~

オセアニア市場は、日本時間の午前4時に開きます。
豪ドルはこの時間帯から徐々に動き出します。
金利政策は月1回、午後1時30分発表です。

あくまでも目安ではありますが、
このように主要通貨ペアの動きが活発になる時間帯は
早朝または夕方以降が多いのです。
これなら仕事をもつサラリーマンや忙しい主婦の方でも
仕事・家事前後に、無理なくトレードが出来るわけです。

まずはユーロドルで感覚をつかみ、
慣れたら自分の生活スタイルに合った通貨ペアで
トレードを行うのもいいかもしれませんね。

2013年6月11日火曜日

サキのFxマインド - 相場の基本構造 -

「相場の基本構造」

今回は、前回に引き続き、FXを行う上で基本となる事柄についてお話しします。

初心者の方はもちろん、ベテランの方も、
気持ちや情報を一度リセットして冷静になるつもりで読んでみてくださいね。

相場は大別して、「トレンド相場」と「レンジ相場」からできていて、
基本的にトレンド相場とレンジ相場は、交互にくりかえされます。

この2つの相場の基本形がわかっていて適切な対応ができれば、
大きな損失を出すことなく、利益を安定して出すことが可能になります。
逆に、よく理解していないと大きな損失につながりますので、
今の相場がトレンド相場か、レンジ相場かを見分けられるようになることは
大変重要なことなのです。

トレンド相場は、一方向に進みます。
これは、政治系ファンド・年金ファンド・機関投資家といった投資家による
一方向への資金移動が起きることで発生します。

トレンドが発生する理由には、前むきな理由と後ろむきの理由があり、
前むきな理由は、高金利など有利な投資環境を求めての資金移動です。
それに対して、後ろむきの理由は、
資金を置いている国・地域にリスクが発生し、
そのリスクから逃避するための資金移動です。

前むきでも後ろむきでも、
6年や10年といった長期の資金移動になるケースもあります。

資金移動のうち、より破壊力があるのは、
リスクから逃避しようとする後ろむきの移動です。
なぜなら我先にとリスクから逃避しようとするため、
価格度外視で売買を行うためです。

たとえば上昇トレンドであれば、買ってポジションを維持する。
下降トレンドであれば、
売ってポジションを維持するのが基本的なトレードスタイルです。

一方レンジ相場は、一方向に資金を移動させる投資家筋の動きが
下火になっているときにおきます。

レンジ相場の主役は投機筋です。
投機筋は、買えば利食いのためか損切りのために売らなくてはなりませんし、
売れば利食いか損切りのために買わなくてはなりませんので、
ポジションを長期に維持することはできません。

そのために短期間の売買になり、その結果いったりきたりの相場となるのです。
レンジ相場は基本的に三段階からなり、
第一段階は、トレンド相場の後にやってきます。
非常に荒っぽく上下に動き、せっかくトレンド相場で得た利益を減らしたり、
飛ばしたりしがちですので要注意です。

第二段階は、安定期で一定の値幅の中を上下します。

第三段階では、値幅が収束していきます。
ここで値幅が極めてせまくなります。

そして、この第三段階が一番大事なものです。
というのも、この値幅の極端な収束は、
次のトレンドの開始が近づいていることを告げているからです。
第三段階にきたら、トレンド相場の開始を待ちましょう。

相場の動きは様々なパターンがありますので、
一概にこうだとも言えませんが、第三段階を見つけられるようになれば、
エントリーチャンスもぐっと増えますので、
過去のチャートなどと照らし合わせてみつけてみてくださいね。

2013年6月10日月曜日

サキのFxマインド - 自分のトレードを検証しよう-

自分のトレードを検証しよう


みなさんは、FXを行う上で、「継続すること」を日々意識しているでしょうか?
できれば、勝ってFXを続けていきたいですよね。
FXを長く続けるには、「自己管理力」が大切です。

では「自己管理」はどのように行えばいいのか。
今回は、そのことについてのお話しです。

まずはご自身のトレードルールや各トレードについて
1ヶ月間、ノートに出来る限り記録してみてください。

簡単だと思われがちですが、1ヶ月休むことなく、
きちんと記録できる方は実はほとんどいません。

たとえばトレード回数が多い日や、負けが連続してしまった日などは、
ノートに記録を残す気になれない日があるでしょう。
単純に忘れてしまうこともあるかもしれません。

しかし、理由はどうあれ記録に残せないトレードは、
その後の成長に役立てることができません。
同じ過ちを繰り返さないためにも、ノートの存在は間違いなく役に立ちます。

ある程度トレード経験のある方なら、ルール通りにやって負けたトレードと、
どこかでルールを破った結果負けてしまったトレードの違いはわかるかと思います。

ルールに従ってトレード出来ているのか、そうでないか。
まずここの判断をするためには検証が必要で、
そのためにトレードノートは大変役に立ちます。

ルール通りにトレードできないのであれば、
せっかくの優秀なインジケーターや手法も、
結果として何の役にも立たなくなってしまいます。

勝っているトレーダーが勝てているのは、
自身で構築したルールを淡々とこなしているからで、
「なんとなく勝つ人」と「勝ち続ける人」の違いは、ここにあらわれてきます。

継続して勝つよう成長するためにはまず、
1ヶ月の間、淡々とルールに則ったトレードを行い、
ノートを書くことを実践し、日々のトレードを振り返ってみてください。

そうすれば、以前にやってしまったようなミスも減り、
冷静な判断を行えるトレーダーに一歩近づくと思います。

ふと振り返ってみたら、以前のご自身よりきっと成長しているはずですよ!

2013年6月8日土曜日

サキのFxマインド -エントリーのプロセス-

「エントリーのプロセス」


今日は、エントリーに至るまでのプロセスについてお話ししていきましょう。
エントリーまでのプロセスは、普段そんなに深く考えずに
自然に行っているかと思いますが、この記事を参考に、
みなさんも自分のエントリーの際のプロセスについて
是非考えてみてくださいね。

では、エントリーする際に、みなさんはまず何をしますか?
もちろん、MT4を立ち上げて、「チャートを見る」ことから始めますよね。
わかりきっていることかもしれませんが、
常にチャートを見ることを意識しましょう。

そして、チャートを見たら、全体のトレンドなどの
自分の相場観に対する考えをまとめます。
これが「相場観を立てる」という行為になります。

相場観が定まったら、相場観に従ってエントリーします。
それとともに損切りルールも必ず策定しておきましょう。

あとは、相場の流れを見ながら、相場観を修正していきます。
この流れからわかるように、大事なのはチャートをみることです。

重要指標の発表など、ファンダメンタルズが参考になる場合もありますが
チャートを見ない限りは相場観が定まりません。
チャートを見てもさっぱりわからない。
など、慣れるまでは難しく感じるかと思いますが、
このメールマガジンを参考に、力をつけていってくださいね。

では、最後にエントリーまでの筋立てをおさらいしてみましょう。

①チャートを見る・トレンドがあるかないかの判断
・抵抗線がどこにあるか・スペースはあるか

②相場観を立てる・「上昇トレンド」なのか「下降トレンド」なのか、
またどれくらいの強さのトレンドか・「トレンドが読めない」可能性も視野に入れる。

③エントリー・損切りの基準を決める

④相場観の修正
・チャートを見ながら常に新しい相場観に切り替えていくチャートを見ていて、

「矢印↓サインが出たらかショートエントリーだ!」などと
やみくもなエントリーを行わずに、一度冷静になって、上記の順番を思い出し、
落ち着いてトレードを行うように心がけてくださいね。

2013年6月6日木曜日

サキのFxマインド -相場観と注文方法について考えよう-

「相場観と注文方法について考えよう」

前回、大きな動きの相場でポジションを作るときは、
順張りが有効というお話をしました。
では、順張りでポジションを作る場合の注文方法とは?

答えは「成行注文」です。
成行注文という言葉はゴルスパをお使いのみなさんならおなじみですね。
成行注文については後半登場しますが、
まずお話しなければならないのが「相場観」です。
相場観というのは、「このあたりで下げ止まりそうだな」とか、
「過熱感があるので、ちょっと様子みしよう。」など
個人的な相場の先行きに関する予想のことです。
エントリーする際には相場観が必要になってきますよね。

相場観があるか・ないかは重要ですが、
相場観があったとしても
売買の方法が間違っていては勝つことはむずかしいですよね。

では、ここで「この相場は買われる可能性が高い」
という相場観を持ったとしましょう。
そうすると、「買い」注文を実行することになりますが、
ここで注意しなければならないことがあります。
それは、「現在より安い値段で買いたい」という気持ちを持たないことです。

例えば、近い将来、
今の値段より3円程度上がるという相場観を持ったとして、
できれば、今の値段よりもう少し下がってから買いたい、
という気持ちがあるとするなら、その注文は「指値注文」となります。
例え、注文どおり指値辺りまで相場が下がったとしても、
この買い注文は、トレンドに合っていないことになります。

つまり、相場が買われるという相場観があるときに、
安い値段に下がってから(売られてから)注文を指値で入れるという行動は、
矛盾が生じてしまい、正しい選択ではなくなってしまいます。

では、正しい選択とは?
そこで「成行注文」の登場です。
「買いの相場観→その時点で順張りエントリー=成行買い注文」
これが相場観に沿ったエントリーの仕方です。

「安くなったら買いたい」
「高くなったら売りたい」
こんな発想は、勝ちトレーダーにはありません。
もう少し下がってから買おうかな、という気持ちも分からなくもないですが
チャンスを逃さないようにしましょうね。

2013年6月3日月曜日

サキのFxマインド -「順張りと逆張り」-

「順張りと逆張り」


トレードは、順張りと逆張りという2種類の方法に大きく分けることが出来ます。

今日はこの2つの違いについて、改めてお話ししていきますね。

まず、順張りは、「順」という言葉が意味しているように
「相場の流れに沿う」ことを意味しています。
単純に言うと、買われている相場であれば買い、
売られている相場であれば売るという形をとります。

一方、逆張りは、「逆」という言葉が意味しているように
「相場の流れに逆らう」ことを意味しています。
と、いうことは順張りと逆で、買われている相場なら売る、
売られている相場なら買うということになりますね。

では、それぞれの特徴をご説明していきましょう。
もう既にお分かりの方もいらっしゃると思いますが、一緒に再確認しましょうね。

順張りの特徴としてはまず、
逆張りに比べてリスクが小さいということが挙げられます。
なぜなら、順張りは相場の流れに乗っていますので、
すぐに反対売買が可能ですし、
たとえ相場が逆に動いたとしても傷が浅く済むことが多いのです。

息の長いトレンドの相場を皆さんも一度くらいご覧になったことがあると思いますが
こうした相場は順張りでないとなかなか対応できません。
また、順張りで対応することができれば、
トレンドそのものを取りに行くことが可能です。

ゴルスパでおすすめしているのも、この順張りになります。

これに対して、逆張りは、ハイリスク・ハイリターンと言えるでしょう。
特に、新規のポジションを逆張りで取りに行くような場合には、
相場の流れにさからった形でポジションを作ることになりますので
失敗すると致命傷つながる可能性があります。

大きな動きを見せる相場では、
反対売買をしようとしても売りも・買いもないという状況になりかねません。

従って逆張りは、大きな動きの相場に対して
ポジションを作るときの売買手法としては適切とは言えないですね。

時には例外もありますが、エントリーする際は
やはりトレンドラインを重視することがポイントです。

トレンドラインを無視し、無理をしてエントリーすると
取り返しのつかない結果を招いてしまうかもしれません。

また 今まで何度も申し上げていますが、
トレードは、余裕をもって挑みましょう。
その方が傷も浅くて済みますからね。
ポジション量の調整と 心の余裕が大切です。